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お知らせ

連載「新型コロナウイルスと介護事業について5」
2020年04月24日

☆賢いウイルス1
★新型コロナウイルスは宿主がいないと生存ではない
新型コロナウイルスに限らずウイルスというものは、単独では生存ができないといわれています。つまり、ウイルスは宿主(しゅくしゅ)がいないと生存できません。実際にウイルスは、動物や人に寄生して、その中に入り込んでそこで初めて生存することができます。

★人の細胞内でコピーをつぎつぎに作る
新型コロナウイルスも人の細胞内に入り込みます。そして新型コロナウイルスは、コピーを細胞の中でつぎつぎに作っていきます。そうして自分たちの仲間であるウイルスを増殖して、生存していくということになります。ただし、新型コロナウイルスが活発に増殖すると、宿主である人間が死亡することがあります。宿主が死亡すると新型コロナウイルスも生存できないという依存関係になります。

★潜伏期間の長さ SARSとの違い
これまでのウイルスは潜伏期間が短いため、宿主が早く死亡してしまうとウイルスも生存できないということで、短期的に問題は解決していきました。
例えば、数年前にSARSがアジアで流行しました。SARSの場合は、比較的早く発熱をして感染後5日後には肺炎が進行するということで、宿主自体が早く死亡します。そうするとSARSウイルス自体もそこで生存できなくなるので、短期的に収束することができました。
ところが、この新型コロナウイルスの場合は、潜伏期間が長く、感染して発症するまでに平均約2週間かかるといわれています。この潜伏期間の長さが、これまでのSARS等のウイルスとは全く違った傾向です。そういう意味では、この新型コロナウイルスは、自分達の生存を長期化するためのとても賢いウイルスであるといえます。

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