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お知らせ

連載「新型コロナウイルスと介護事業について6」
2020年04月27日
★症状がでない人から感染→空気感染、飛沫感染、接触感染 
新型コロナウイルスは、感染してもしばらく症状がでないという点が大きな特色です。また、その他にも、新型コロナウイルスの場合、感染方法に空気感染も含まれています。
 例えば、新型インフルエンザの感染の場合は、インフルエンザウイルスは空気感染しません。つまり、飛沫感染(人と人とが接触すること)で感染しますが、インフルエンザウイルスが空気中に漂うということはありません。
 ところが、新型コロナウイルスは、会話の中で空気中に飛び散った場合、重量が軽いもので約3時間は空気中で生存するといわれています。実際には、新型コロナウイルスの感染者は咳をしなくても、人と人とが普通に会話をしているときでも、このウイルスが空気中に飛び散って、それが人に空気感染していくといわれています。
 
★クラスターの頻発
 この新型コロナウイルスについては、「クラスター」というものが発生しています。これは人と人とが密接に関連する場所に集まった人たちが、新型コロナウイルスに感染するといわれています。代表的なものとしては、バーやキャバレー、カラオケ又は密室で行う集会などです。国レベルでこの感染が広がるものを「パンデミック」といいますが、小さな集団で感染していくことを「クラスター」といいます。
 
☆高齢者にとって肺炎は天敵
★若者は大丈夫?
 新型コロナウイルスは、2020年1月頃は症状が比較的軽く致死率が低いといわれていました。特に若い人の場合は、新型コロナウイルスに感染しても風邪よりも若干重い症状が出るというだけで、しばらく放っておけば回復するといわれていました。(現在は若い人も変わらず感染することがわかっています。軽い症状で終わるのは免疫力が高いからでしょう)
 
☆高齢者の死亡率は高い
 ところが高齢者にとってはとても危険なものです。もともと高齢者は肺炎が天敵だといわれています。高齢者の場合、風邪などをこじらせて肺炎にかかるとその予後が非常に悪いといわれているからです。
 高齢者は、普通の風邪でも肺炎に至る可能性が高いのですが、それは免疫力が全体的に低くなっていることが起因していると思われます。ですから、高齢者の肺炎は1度治っても再発する可能性が高いので、高齢者の肺炎が原因での死亡率は極めて高くなります。死亡の原因としては、癌に続いて第2位になっています。
 一般の肺炎は治療方法が確立しています。早期に病院にかかれば、普通の肺炎は改善される可能性が高いです。肺は大きく分けると3つの部分に分かれていますが、普通の肺炎の特徴的は、レントゲンで撮影すると右肺又は左肺のどちらか一方の肺の一部分が白くなります。この白くなった部分が肺炎の兆候だといわれています。
ところが、最近の報道をみると新型コロナウイルスによって肺炎になった場合、レントゲンの撮影の画面をみると右肺と左肺の両方が白くなっているということがいわれています。しかも高齢者が重症化した場合、重症化のスピードが極めて速く、数時間内に重篤な症状になることが確認されています。
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