行政が介護の現場を知らないことで、助かることだってあります。
2017年05月03日
行政が介護の現場を知らないことで、助かることだってあります。
認知症グループホームの場合、日勤の介護職員の配置は利用者3に対し、介護職員1ですが、常勤換算で算定しますよね。つまり、頭数ではなく、そう勤務時間数を常勤者の時間数で割り算します。
利用者9人だと、介護職員の配置は3が最低ラインですが、介護職員の総勤務時間が32時間で常勤者8時間だと、32÷8=4でクリヤーします。総勤務時間が20時間だと、20÷8=2.5で不足します。
これって、介護職員の勤務時間を刻銘に記録するか、タイムカードによるかしないとわかりません。出勤簿に印鑑をおしているだけでは、勤務時間不明ということになります。人件費を削るため、正規職員を減らして、バートタイマーをたくさん雇っているグループホームは要注意です。
おそらく、行政が、全国のグループホームについて、介護職員の人員配置を監査して、常勤換算による調査をしたら、どうなるでしょう。多くの事業所が、指定取消か減算ミスによる不正請求とされるように思うのです。ただ、行政もこのような面倒くさい調査はしません。減算要件も、不足が1割かどうかを調査を要します。行政も、きっと面倒なのでしょう。
常勤換算方式って、なんだか、謎の制度のように思うのですが。
最近の投稿
- 2023/08/22 自治体職員のための聴聞・行政処分に関するセミナー (冒頭部分)
- 2022/11/3 日総研の児発・放デイ行政対応等オンラインセミナー開講 講座申込受付中
- 2021/04/21 行政の書類提出命令にNoと言ったらどうなるの?